アンバサダーのリールフット裏側の数字って一体なんだろうと思ったこと、ありませんか?ここではその解読法の一端を紹介。

アンバサダーのリールフットには5〜6桁の数字が刻印されています。(5000 DL/CDLは通し番号ですのでこの際省きます。)全てのモデルについて判明している訳ではありませんが、ここではその一端を紹介いたします。

基本的な原則

5桁のフットナンバー    後期の Record Ambassadeur 5000 や初期型の Ambassadeur 5000 /5000C に見られます。またアニバーサリーモデルなどの限定生産品にも見られるようです。通し番号を表わし、番号自体は製造年代を表しません。

6桁スムーズフットナンバー   後期 Ambassadeur 5000 の1960年から1971年にわたって見られます。677549や733201のように、一見何の整合性もないように見える番号が並んでいます。一番頭の番号は1〜9まで存在すると言われています。これも通し番号を表わし、番号自体は製造年代を表しません。ただ一説には、頭の数字が大体の製造年の目安にはなると言われています。

6桁スムーズフットナンバー   1964〜1972年にわたって見られるもので、3つの番号が組になったものです。例を上げると050501や010802、060900のように表わされます。真ん中2桁が製造年を表わし、次の2桁が製造月を表していると考えられます。例はそれぞれ1965年5月、1968年1月、1969年6月の製造だと思われます。1970年代に入ると表示は117100や087200のように変わりますが、これも順番が入れ替わっただけのことで、最初の2桁が製造月、次の2桁がそのまま製造年を示しています。したがって例の製造年は1971年11月と1972年8月です。1972年度の途中で、リールフットがチェッカー入りに変ります。

6桁チェッカー入りフットナンバー   1972〜1984年にかけて見られ、上記と順番が入れ替わっただけで、頭の2桁が製造年を、次の2桁が製造月を表わします。例として730201と840100はそれぞれ1973年2月、1984年1月の製造を表わしています。また1973年製造のものにはスムーズフットのものも一部存在するようです。

3桁または7桁のチェッカー入りフットナンバー   1985〜1990年台にかけて存在し、たとえば85−0や90−0 89−90のように刻印されており、頭の2桁が製造年を、次の4桁が出荷年を表わすと言われています。したがって例はそれぞれ85年製造と、90年製造の同年出荷を表わしています。

6桁のチェッカー入りフットナンバー   1990年初期から付いているもので、020003や070007のように0が沢山並んでいるのが特徴です。一番末尾が製造年を示し、例はそれぞれ1993年3月、1997年7月の製造です。またこの変則形として910510 12といった感じのものもあります。昔のものとはフットナンバーの両脇に窪みの付いている事で区別が付きます。

モデル別の差異

◎Record Ambassadeur 5000 /初期 Ambassadeur 5000 について

Record Ambassadeur 5000 の初期のものにはフットナンバーが入っていません。サイモン下村氏の詳細な研究により、フットナンバーは1955年ごろから導入されたらしいことが分かっています。またこのモデルのフットナンバーは Record Ambassadeur 5000 より一貫してシリアルナンバー(通し番号)が打たれていたことが判明しており、数字が増えるにしたがって5桁から6桁へと移り変わります。この年代のものでは、番号を見ただけで製造年を割り出すことは困難です。使用されている部品の細部の違いから、大まかな製造期間を推定することは可能です。

◎Record Ambassadeur 6000 / Ambassadeur 6000

Record Ambassadeur 6000 と初期の Ambassadeur 6000 にはフットナンバーが入っていません。1964年からは明らかにシリアルナンバーとは違うフットナンバーが刻印されています。上記の6桁スムーズフットナンバーに準じたもので、3桁の数字の組み合わせからなっています。

一例(: 010500

1965年1月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ちなみにメーカーではナンバーをプロダクションランナンバーと呼んでいたようです。
年代と共にこのナンバーが増えていくことからして、使用部品の移り変わりと何らかのかかわりがあることは間違いないと思います。
人によっては、より明確にモデルナンバーと呼ぶこともあるようです。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。使用部品の差異はただいま調査中のため不確定。

1964〜66年にかけて?の00・・・・波型プレート 丸ノブ 4スクリュー 穴開きハンドルナット ポリッシュキャップ
1966〜67年にかけて?の01・・・・波型プレート ヒネリノブ 4スクリュー 丸頭ハンドルナット ポリッシュキャップ
1967〜72年にかけての02・・・・波型プレート ヒネリノブ 3スクリュー 丸頭ハンドルナット ポリッシュキャップ
1973〜74年にかけて?の03・・・・波型プレート ビッグA ロゴ エンボスキャップ 丸ドラグ
1974〜75年にかけて?の04・・・・ 山型プレート ビッグA ロゴ エンボスキャップ 丸ドラグ
1975年の05・・・・ゴシック ロゴ エンボスキャップ
1976年以降の06・・・・ゴシック ロゴ ストレートキャップ 角ドラグ

◎Ambassadeur 5000C De Lux / Ambassadeur 5000CDL/ Ambassadeur 5500CDL

これらのモデルのナンバーは Ambassadeur 5000C De Lux 時代より一貫してシリアルナンバー(通し番号)が打たれていたことが判明しています。

◎Ambassadeur 5000C

1971年以前の初期のものには5〜6桁のシリアルナンバー(通し番号)が打たれているようです。1972年になると、スムースフットに3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 037200

1972年3月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
使用部品の移り変わりは大体以下の様になります。ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1966〜71年にかけてのシリアルナンバー・・・・波型プレート Svangsta ロゴ 笠付きポリッシュキャップ
1972年の00・・・・波型プレート ビッグAロゴ 笠付きキャップ
1973年初期の01・・・・波型プレート ビッグAロゴ チェッカーフット 笠付きエンボスキャップ
1973〜74年にかけての02・・・・山形プレート ゴシックロゴ 角型ドラグ ボール型ワインダー 笠付きエンボスキャップ
1974〜75年にかけての03・・・・山形プレート ゴシックロゴ 角型ドラグ 平型ワインダー 笠付きエンボスキャップ
76年以降の04・・・・山形プレート ゴシックロゴ 角型ドラグ 9本ラインワインダー ストレートキャップ

◎Ambassadeur 6000C

1968年からの製造ですが、3桁の数字の組み合わせの番号が打たれています。

一例(: 100900

1969年10月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
使用部品の移り変わりは大体以下の様になります。ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1968〜71年にかけての00・・・・波型プレート Svangsta ロゴ 笠付きポリッシュキャップ
1972年の00・・・・波型プレート ビッグAロゴ 笠付きキャップ
1973年初期の01・・・・波型プレート ビッグAロゴ チェッカーフット 笠付きエンボスキャップ
1973〜74年にかけての02・・・・山形プレート ゴシックロゴ 角型ドラグ ボール型ワインダー 笠付きエンボスキャップ
1974年以降の03・・・・山形プレート ゴシックロゴ 角型ドラグ 平型ワインダー 笠付きエンボスキャップ

◎Ambassadeur 5500C/ 6500C

1972年よりの製造ですので、フットナンバーは全て3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 067200

1972年6月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1972年の00・・・・ビッグAロゴ スムースフット 先丸ドラグノブ ラージサムノブ 笠付きポリッシュキャップ
1973年の01・・・・ビッグAロゴ チェッカーフット 先丸ドラグノブ 笠付きエンボスキャップ
1973〜75年にかけての02・・・・ゴシックロゴ ボール型ワインダー 笠付きエンボスキャップ
1976〜79年にかけての03・・・・ゴシック後にステッカーロゴ 角型ドラグノブ 平型ワインダー ストレートキャップ
1979年以降の04・・・・ブラックプレート ステッカーロゴ 角型ドラグノブ 9本ラインワインダー ストレートキャップ

◎Ambassadeur 5500

1975年よりの製造ですので、フットナンバーは全てチェッカーフットに3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 751100

1975年11月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1975年の00・・・・ブラウンプレート ツインパドルノブハンドル 笠付きキャップ ボール型ワインダー
1976年の00・・・・ブラウンプレート ツインパドルノブまたはパワーハンドル 平型ワインダー
1976年の01・・・・ブラウンプレート ツインパドルノブまたはパワーハンドル ストレートキャップ 平型ワインダー
1977年の00・・・・ゴールドプレート パワーハンドル 平型ワインダー
1977〜78年の00・・・・レッドプレート 刻印ロゴ クロームフレーム&ドラグノブ
1978〜80年にかけての01・・・・レッドプレート ステッカーロゴ 5本足レッドドラグ&フレーム
80年以降の01・・・・レッドプレート ステッカーロゴ 4本足レッドドラグ

◎Ambassadeur 2500C

1975年よりの製造ですので、フットナンバーは全てチェッカーフットに3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 750100

1975年1月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1975〜77年にかけての00・・・・ツインノブハンドル(一部例外あり) 1本足キック 平型ワインダー
1977年の00・・・・カウンターバランスハンドル 2本足キック 9本ラインワインダー
1981年の01・・・・カウンターバランスハンドル 2本足キック 9本ラインワインダー ステンレスパーツ多用
1982年以降の00?・・・・スモールクレスト プレートロゴ

◎Ambassadeur 5001C

1972年よりの製造ですので、フットナンバーは全て3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 067200

1972年6月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1972年の00・・・・ツインノブハンドル(一部例外あり) ボール型ワインダー スモール丸ドラグ
1973〜79年にかけての01?・・・・調査中
1980〜81年にかけての02・・・・ゴシックロゴ 刻印プレート パワーハンドル

◎Ambassadeur 5000D

1973年よりの製造ですので、フットナンバーは全てチェッカーフットに3桁の数字の組み合わせの番号が打たれるようになります。

一例(: 731000

1973年10月製 末尾の00は恐らくバージョンナンバー(リバイスッドナンバー)を表すのではないかと思います。
ただしロットにより使用部品のばらつきがあるため、絶対ではありません。

1973〜75年にかけての00・・・・ボール型ワインダー インジケーター式スプールキャップ
1975の01・・・・平型ワインダー 笠付きスプールキャップ
1976年の02・・・・調査中 当然この後に03もあるものと思われる
1977〜79年にかけての04・・・・ステッカーロゴ ノークリッカー

他にもさまざまな機種がありますが、追々発表していくつもりですので乞うご期待!